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~女ひとりでインド・ネパール旅~

ヒマラヤトレッキング20日目 所要時間、最長記録の日(パンガ→ナムチェ)

2017/10/23  パンガ(Phangga)4480m→ナムチェ(Namche)
 
今日は、登りの人が3日かけて通る道を1日で下る。
宿の奥さんは6時間ほどで行けると言っていたけれど、絶対にそれはないな。
 
無理そうなら途中の町でやめるけど、出来れば拠点の町ナムチェまで行きたい。
 
という事で、まだ薄暗い朝6:50頃に出発。
 

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多少のアップダウンはあれど、基本は標高の低いところを目指す。
そんなにつらい道のりではないんじゃないかと思うのだけど。どうだろう。
 
歩き始めて30分ほどで、次の町「マッツェルモ」が見えてきた。
昨日、もう少し頑張ればここに泊まれたんだね。
 

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マッツェルモからは、なだらかな道が続く。
ずっとこんな感じの道のりが続きますように。
 
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そして30分も経たないうちに、次の町が見えてくる。
ロッヂが2件しかない、小さな町。
 

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そしてまた40分ほどで次の町。
地図にも載っていないような、小さな町なんだろうな。
 

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こう頻繁に町があるのは、とても有難い。
果てしない荒野を永遠と歩き続けている時は、一体いつになればたどり着くのかと心細くなる。
 
30分後、大きな町が見えてきた。
ここなら地図に載っているだろうから、ようやく現在地がわかる。
 

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ここは「ドーレ」という町だった。
10分ほど、トイレ&紅茶休憩を取る。
 
ドーレを過ぎると、森林帯に差し掛かる。
ドーレの標高は4200m。森林限界の向こう側に戻ってきたようだ。
 

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だけど歩いているヤクは、高山のモフモフのヤク。
 

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11:30、「ポルツェテンガ」に到着。
ここでまたしても、トイレ&紅茶休憩。
 

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ここからポルツェという町を経由してパンボチェまで行くこともできる。
私がカラ・パタール行きの道中、滞在した町。
 

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そしてこの ポルツェテンガからは、果てしなく登りが続く。
今日は下りメインと思い込んでいたので、こうも登りが続くと気分が落ちる。
 
登っていると、「あそこで終わりかも!」いう期待を何度も裏切られる。
終わりの様に見えて、近づいてみるとまだまだ続いている。
何度も蛇行を繰り返しているうちに、
「私は永遠にこのループから逃れられないのではないだろうか」
という、世にも奇妙な物語の様な錯覚に陥る。
 
辛い。もっと辛い道のりは沢山あったはずだけど、それでも。
 
永遠の様に感じる登り道を歩いて1時間30分後、次の町らしきものが見えてくる。
見えるけど...まだまだ遠そうだ。
 

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15分後、ようやく山頂に到着。「モンラ」という町だ。
 

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ロッヂの少年にナムチェまでの時間を尋ねると、あと3時間だという。
さっき登り始めで出会ったおじちゃんも、あと3時間だと言っていた。
時間が進んでな~い...!
 
だけどこの先は綺麗な真っすぐ道。
こんな感じの道が永遠にナムチェまで続きますようにと願い、先へ進む。
 

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進み始めてすぐに、骨盤がとても痛い事に気づく。
さっきは登りが辛すぎて、それどころじゃなかったんだろうね。
 
着ていたフリースを脱いで、腰に巻いてクッションにする。
すると、とても楽になった。
防寒着はのちのち荷物になるだけと思っていたけど、こんな使い道もあったとは。
早まって捨てなくてよかった。
 
1時間後、緩やかな登りの先に町が見える。
あれはどこの町だろうか。
 

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...と思ったのだけど、私はあの町には行かない様だ。
少し下った先に分岐点があって、ナムチェへの道は更に下りだった。
 
そして、ひたすら下って広い分岐点に出る。
 

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あぁ、ここは見覚えがある。
10日前、ナムチェからテンボチェを目指した日に通った場所。
 
あの時は、右の道へ入っていった。
そして今、左の道から帰ってきた。
 
意気揚々と、元気いっぱいに右の道へ入って行った10日前の私と、
ヘトヘトになりながら、左の道から出てきたあれから10日後の私。
 
10日間、色々な事があったからね。
たぶんだけど、違う私になっているんじゃないかな。
 
そう考えると、なんだか感慨深い。
 
そして、進行方向を左の道へ行く。
ここから先は、一度通った事のある道。
 

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見覚えがあるような、ないような。
そんな気持ちで、歩みを進める。
 
あの仏塔を過ぎたら、ナムチェの街並みが見えてくるはず!
 

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...と思ったのだけど、まだ道は続いていた。
 

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だけど遥か遠くの霧の中にも、仏塔が見える。
きっとあそこがゴールだ。
 
...という期待も、あっさりと裏切られる。
 
道すがら、ネパール人に「ニーハオ」と声をかけられたので、「こんにちは」と返答をする。
(最近は、いつもそうしている)
 
あっ、日本人だった...みたいな空気になる。
 
そして「オマエはツヨイ!」と言われる。
いや「強い」は嬉しいけどね、初対面の人に「オマエ」はいかんですよ。笑
 
「オマエのナマエは!?」と聞かれたので答えると、
「クミサーン!ガンバッテー!」と応援される。
"さん付け″はできるんだね...と思うと、なんだか可笑しい。
 
それにしても、この道はいつまで続くんだろうか。
この舗装された道が「あと少し」感を醸し出しているもんだから、いつまでも辿り着かないのが辛い。
 
それに、前回ナムチェでは宿探しに苦労した思い出があるので、こんな時間から宿を探すのかと思うと憂鬱になる。
 
先ほど永遠の登り道中に会った人にも、「ジャパニーズは強いね」と言われたけど、私は全然強くなんかない。
しっかりと前を見据えて歩いていないもの。身体はフラフラになりながら、心はとても不安定。
 
1度目の仏塔に騙されてから1時間後、霧の中にナムチェの町が見えてきた。
 
こんなに大きな町だったっけ...。
 

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そして目星を付けていた宿「A.D.フレンドシップ」を訪ねると、あっさり部屋を確保できた。
実は前回来た時は断られたから、今回もダメ元だったんだけど。
 
部屋に着いて時計を見ると、時刻は16:40。
出発してから、およそ10時間も歩き続けていたようだ。
所要時間でいえば、本日が最長記録。
 
頑張ったーーー!
 
夕食時。これが、私がこの宿に泊まりたかった理由。
 

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うどんー!
(あと味噌汁もある!)
 
日本で食べるのとは違う味だけど、こんなところで日本食が食べられるなんて感激。
今までの苦労が報われるような、そんな気持ち。
 
この宿のオーナーが日本に精通している人らしく、日本に行く度に日本食を覚えてくるのだとか。
ダルバートのおかずにも醤油が使われていて、美味しいらしい。
 
今日は目標のナムチェまで何とかたどり着くことができた。
目当ての宿にも泊まって日本食も食べた。
途中へこたれそうになったりもしたけど、よい一日だったかな。