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ヒマラヤトレッキング15日目 世界最高峰のエベレストが...(ゴラクシェプ↔カラ・パタール→ロブチェ)

2017/10/18  ゴラクシェプ(Gorakshep)5140m↔カラ・パタール(Kala Patthar)5550m→ロブチェ(Lobuche)4910m
 
私のダイニング泊仲間の日本人は、少し年下の青年K君。
 
K君と一緒にカラ・パタールに登ることになった。
「ダイニング泊になるほど多くの人がこの町にいるんですよ」と言われ、
確かにそうだなと早めの6:45頃に宿を出た。
 

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太陽はまだ世界の全てを照らしてはおらず、私たちは寒い寒い日影の中を歩く。
 

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あの丘の上がカラ・パタールかな、意外に低いななんて思いながら。
 
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振り替えると、ヌプツェの頂から神々しい光が!
なんじゃあれはー!
 

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...と思っていたら、太陽が出てきた。
あんなところから、なんと神々しいことか。
 

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隣に少しエベレストが見えてきているのも見過ごすほど、ヌプツェに夢中になる。
この時間に登らなければ見れなかった景色だ。
その瞬間ごとに違う顔を見せてくれるから、自然は本当に美しい。
 
先ほど見えていた丘はカラ・パタールの頂なんかではなく、その先にも長々と道が続いていた。
途中何度も「あれが頂きかも!?」に騙されながら、2時間後にようやく到着。
 
先に到着していたトレッカーたちが、平たんなスペースでくつろいでいた。
ここが終点か~!なんて思っていたら、K君はさらに岩を登っていく。
えー!ここ登るー!?と思うような、特に帰りが怖そうなところ。
私一人だったら、絶対に登っていない。
 
ここが標高5550m地点なんだね。この旅の、最高到達地点。
一応目標として目指してみてはいたものの、本当にここまで来られるなんて信じられない。
 
恐れていた高山病を発症する事もなく、とりわけ体調が悪くなる事もなく。
 
この場所は、写真の小さな画面には収まり切らないような360°の大パノラマ。
 
エベレスト以外の山々だって、負けていない。
 

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そして、なんといってもエベレスト。
これが、世界最高峰(標高8848m)の山だ。
 

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隣に並ぶヌプツェも負けじとカッコいいんだけど。
 
あぁ、私は世界最高峰の山をこんなに間近に見ている。
もう、すぐそこだよ。登ろうと思えば登り始める事だってできる距離だよ。
(ベースキャンプがあるくらいだからね)
 
道中出会った日本人のT子さんは、この景色を見られたのだろうか。
あるいは、これから見るのだろうか。
72歳の彼女は、結果がどうあれこれが最後の挑戦だと言っていた。
 
どうか彼女もここへ到達できますようにと思った。
出会ったばかりの人間に、ここまで想いを寄せるのも珍しいのだけど。
 
だけど結果がどうあれ、彼女の最後の挑戦が素晴らしい旅であったらいいな。
 
 
私はというと、とてつもない達成感で満たされていた。
こんな気持ちになるなんて、想像もしていなかった。
 
思えば私のこの旅は、「インド旅行」だ。
インドへ行くなら、隣国のネパールも行こうかな。
ネパールに行くなら、トレッキングでも行こうかな。
 
本気で挑んでいる人には怒られるかもしれないけれど、そんな軽い動機で始めたこのトレッキング。
 
それが、いつしか「私の旅のメインイベント」の様な感覚になっていった。
下山した後にインドへ行くなんて、今は全く実感などない。
 
ここカラ・パタールに到達した今、その思いはさらに強まった。
 
もうインドへは行かずに帰国してもいいんじゃないかなと思えるくらいの、達成感。
私は、ここに来る為に日本を出てきたんじゃないかなと。
 
それくらい達成感に満たされ、そして世界最高峰のエベレストが想像以上に素晴らしかった。
 

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1時間くらい滞在したのち、後ろ髪を引かれる思いで下山。
 
だんだんと、エベレストがヌプツェの陰に隠れていく。
だけど下山するにつれて、エベレストの大きさを実感する。
大きい...大きすぎるよエベレスト。
 

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そして、あの山に挑戦する者たちの頭の中は一体どうなっているのかと思う。
思いついたら即行動してしまう足軽女な私でさえ、あれに挑戦しようなどと思う事は生涯一度もないだろう。
 
 
私は知らずに泊まっていたのだけど、この「ヒマラヤンロッヂ」は映画『神々の山嶺のロケ地だったみたい。
ダイニングには、出演者のサインも飾られていた。
 
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私は知らぬ間に、大好きな岡田君と同じ宿に泊まっていたんだ。同じ空気を吸っていたんだ。
年下の男の子を前に、ミーハー的に喜んでしまう。
(K君は、それを知っていたからこの宿にしたみたい。)
 
この作品は、原作の小説と漫画版もあるみたい。
K君は漫画を読んでいたから、予備知識が豊富。
「エベレストは、あそこから登ってこう回ってこっちから山頂に行くんですよ~」なんて教えてくれたり。
帰ったら、絶対に映画を見て小説か漫画を読もう。
というか、来る前に見ておくんだったな。大失敗...!
 
カラ・パタールという一大メインイベントを終えてしまった私たち。
なんだか急激に疲労感に襲われる。もう一泊していきたいくらいだ。
 
だけど、先に進まなくてはね。
 
本来私はこの後、峠を越えて西にあるゴーキョに行く予定だった。
だけどこんなに美しい景色と絶大な達成感を感じてしまうとね...もういいんじゃないかと思えてくる。
 
K君は、「チュクン・リ」という何ともマイナーな所に行く予定。
カラ・パタールと同じ標高の5550mで、エベレストは見えないけれどその他の山々がとても綺麗に見えるところらしい。
K君も、もういいかな~なんて言っていたけれど、やはり最終的には目指す事にした様だ。
 
私はとりあえず、2日前に泊まった町ロブチェまで下ろう。
 
2人とも、今日は来た道を戻るだけの日。
戻るだけなんて、モチベーションが上がらな過ぎて困る。
行きはね、どんなに辛くても「前に進んでいる」のだから気持ちでなんとかなるんだけど。
帰りはね~。戻るだけの為に辛い思いはしたくないよ。
 
重たい腰を上げて、12:00頃に宿を出る。
こんなに色々あったのにまだ12:00という事にも驚きだけど。笑
 
K君とは方向は一緒なのだけど、なんと私が4時間かけて来た道を1時間半で戻るという。
それは流石に私は足手まといになるので、遠慮せずに先に行ってもらう。
さようならK君!素晴らしい感動を一緒に共有できてよかったよ!
 

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そして私は、行きに4時間かかった道を2時間40分で戻った。
うん、上出来上出来。
K君は、先の町まで無事に行けたかな。
 
この町でもどうせダイニング泊だろうな~と思っていたら、なんと2件目で部屋を確保できた。
トイレも手洗い場も屋内にあって、清潔な宿。
 
物価は高すぎてびっくりだけど。
パソコンの充電を依頼したら1,000ルピー(1,000円)もかかった。
この旅で一番の贅沢かもしれない。
 
さて、明日はどちらの道を選ぼうか。