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ヒマラヤトレッキング14日目 ひとつ、目標を達成した日(ロブチェ→ゴラクシェプ↔エベレストベースキャンプ)

2017/10/17  ロブチェ(Lobuche)4910m→ゴラクシェプ(Gorakshep)5140m↔エベレストベースキャンプ(Everest B.C.)5364m
 
朝、ダイニングで寝起きする人を見た。
そうか...!部屋がなければダイニングに泊まらせてもらえばいいんだね。
思いがけずよい知恵を得た。次の目的地ゴラクシェプでは、もしかしたらダイニング泊になるかもしれない。
 
朝7:00に出発。
 
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しばらくは、平たんな道をゆく。
ゴツゴツとした岩場の向こうには、美しい雪山が連なっている。
もう標高5000m地点にいるのだなと実感。
 

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1時間30分後、目の前に壁が立ちはだかる。
はぁぁ...あれを登るのか。
 

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この丘の中腹で、今来た道を振り返る。
 

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この先、いくつもの丘を乗り越えてゴラクシェプを目指すことになる。
本当に、いくつの丘を乗り越えたんだろう。数えるのも忘れるくらいのアップダウン。
 
景色の色が変わってきた。
氷河が砂利に埋もれて灰色になっているのかな。
 
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不思議な色の湖。氷河の影響でできた三日月湖の様なものなのかな。
 
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一人で歩いていると、たくさんの人に話しかけられる。
一人で歩いている事に驚かれたり、励まされたり。
 
うん、私は大丈夫。ありがとう。
 
だってね...。
 
出会った人に、ゴラクシェプまであとどれくらいか聞いてみたんだ。
そうしたら、「あと10分だよ」って。
 
最初に聞いた時は、あと2時間だと言われた。
その次に聞いた時は、あと1時間半だって。
 
そのコースタイムで本当に着くかどうかはどうでもよかった。
ただ、聞くたびに確実に近づいている。当たり前だけど。
それだけで、ただただ嬉しい。どんなに時間がかかっても。
 
あと10分だよと言われて体感5分ほどで、ゴラクシェプの町が見えてきた。
 

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宿を出て3時間45分後、ゴラクシェプに到着。
 
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さて、宿を探さねば...。
 
この町には宿が4件。
1件目、満室。2件目、満室。
・・・。
3件目、満室だがダイニングなら使ってよいと言われた。
こちらから交渉する前に!ありがたい!
4件目は見ずにここに決める。
 
奥のソファー席を陣取り、とりあえずランチを食べる。
そして、疲れ果てた私はソファーに横になってお昼寝。
だって、今日はここが私の寝床だもの。
 
1時間ほど仮眠したあと、今日はどうしようかと考える。
ここから行けるのは、エベレストベースキャンプ(標高5364m)とカラ・パタール(標高5550m)。
宿の人に聞いてみたら、どちらも3時間ほどだと言われる。(片道か往復か聞き忘れた...笑)
であれば標高の低い方から行こうと、エベレストベースキャンプを目指すことにした。
 
ゴラクシェプには、白い砂地が広がっている。
海の砂の様な、さらさらの白い砂。
 

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周りを見渡すと、既に素晴らしい山並みが広がっている。
 
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カラ・パタールへは、あの茶色い丘を登っていくらしい。
エベレストベースキャンプへは、丘を左手に直進。
 

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道中、おそらく初対面ではない雰囲気の人が話しかけてくれたりする。
私は一瞬話しただけの人の顔は覚えていないのだけど。
もしかしたら「単独トレッカーの女性日本人」として、私は少し目立っているのかもしれない。
宿で仮眠している時も、
「彼女は一人で重い荷物を背負って歩いているから、疲れて寝ているのよ」
みたいな説明を、隣の席の人が宿のスタッフに話しているのが聞こえたし。
「ハイ!クミ!」と、名前まで覚えてくれている人もいる。
 
たぶん、見た目ほどにはそんなに辛くないんだけどね。
だけど皆が温かい声掛けをしてくれるから、本当に元気が出る。
 
岩なのか道なのかよくわからない道を進むこと1時間半。
氷河が見えてきた。あの麓がエベレストベースキャンプだ。
 

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行き止まりに着いたら、氷河に向かって降りていく。
30分くらい下って登って、出発から2時間後にようやく着いた。
 
着いたところは...なんか思っていたのと違う。笑
 
たくさんの団体トレッカーたちがはしゃいでいる。
国旗や記念の旗などを持って写真撮影会にいそしんでいる。
 

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観光色が強すぎるわりには、素晴らしい景観というわけではなく。
 
もっとこうさ、「これからエベレスト登山に挑戦する者たち」に想いを馳せて、
静かに感慨深い気持ちになれるものだと思っていたよ。
 
そんな登山者たちの面影を微塵も感じないベースキャンプ。
登山シーズンは春だから、キャンプが設営されているわけでもないしね。
 
だけど、「目指す3つの目的地」の1つを達成したわけだ。
その事は本当に本当に、とても嬉しい。
 
エベレストベースキャンプ、達成だっ!!!!
 

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よし、太陽に見放される前に帰ろう。
暗闇で、この道を抜けるのは私には無理。
 

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帰りは1時間半ほどで着いた。
 
ダイニングでは、多くのトレッカーがくつろいでいる。
彼らが部屋に戻るまで、私は自分の荷物を開けることも横になる事もできない。
だってこの場所が、本日の私の寝床なのだから。
 
だけど、全く悲観はしていない。
ダイニングは夕食時に火が焚かれているから暖かいし、余熱でしばらくは暖かさが続く。
昨日ロブチェに泊まった時なんて、部屋に戻るのが本当に嫌だった。
 
トレッカーたちが部屋に戻っていった頃、私のほかにもう一人取り残されている男性がいた。
彼は部屋に戻るそぶりもなく、ソファーの上でストレッチなどしている。
 
絶対ダイニング泊仲間だよ!笑
 
...と思っていたら、スタッフが彼に出身を聞いた。
なんと「ジャパニーズ」だった。
 
スタッフが、彼女もジャパニーズだよと私を紹介する。
 
初めてのダイニング泊の仲間が日本人だなんて、なんと心強いことか。
 
トレッキング中に日本人と話をするのは彼で2人目。
もう一人は、72歳の素敵な女性だった。
 
少し彼と談笑をしたのち、21:00頃に就寝。