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本日は買い物day ~引っ越しと物乞いとダルバート~

2017/9/29  カトマンズ(ネパール) くもり 時々 雨
 
今日は、宿を移ることにした。
 
住めば都とはよく言ったもので、初日に不満たらたらだった宿にももう慣れた。
あと数日くらいこのままでもいいかな、宿探すのも面倒だし...なんて思ったりもしたけど。
 
空港のタクシーカウンターで呼び止められ、
カウンターの紹介で送迎スシルに出会い、
スシルの誘導でこの宿にチェックインをし、
またまたスシルの紹介で旅行会社のナラヤンに出会った。
 
空港到着からここまで、流れに流されて進んでいる感じが気持ち悪い。
人々の誘導がスムーズ過ぎて気持ち悪い。
 
この呪縛から逃れたいと思った。だから、宿を移る事にした。
 
ちなみに、ナラヤンが提示したポーターの金額$25/日は、やはり相場より高そう。
事前に申し込んだ場合が$15/日、流しのポーターを雇う場合は$10/日が相場の様だ。
 
 
朝、目星を付けていた宿に向かってみる。
たどり着いた宿は、ロビーで旅人たちがくつろいでいる典型的なゲストハウスのようだった。
 
う~ん、こういう雰囲気の宿は経験がないから入りずらいな。
長期滞在者の輪ができていて、排他的だったらどうしよう。
などと考えて躊躇をしてしまったのだけど、「呪縛から逃れるためだ」と意を決して入ってみる。
 
すると、穏やかなネパール人が出迎えてくれた。
 
「シングルルームはありますか?」と聞くと、
「4階にあります、見に行きますか?」と自ら提案をしてくれた。
 
部屋は、今の宿よりは古いけど不潔感はない。
 

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シャワーは今の宿同様、トイレとユニットで床が共用だけど、
トイレの水漏れもしていないし大丈夫そうだ。
 

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荷物を取ってきますと約束をして、宿に戻る。
 
チェックアウトで提示された金額は、3,380ルピー。
 
宿代が1,000ルピー×2泊、朝食代302ルピー、タクシー代700ルピー。
なぜこの内訳で3,380ルピーになるのかと尋ねると、サービス料と税金が加算されるとの事。
 
そんなの聞いてなーい!1,000ルピーでも高いと思うのに、さらにTAXがかかるとは...。
しかもなぜタクシー代も足した金額に掛けるのか。
 
疑問だったけど、早く呪縛から逃れたいのでOKをした。
まぁ、数百円の話だしね。
 
それにしても、2泊だったからよかったものの、あと数泊してたら予想外の出費になるところだった。
危ない危ない。やはり意を決して呪縛から逃げ出してよかったな。
 
先ほど見に行った宿に戻り、念のため提示の金額(880ルピー)にはサービス料・税金込みか聞いたら、込みだという。
よかった!こちらの方が快適そうなのに断然お得じゃないか。
 
 
朝食は、昨夜同様チベット料理屋のギリンチェで食べることにした。
 
注文したのはチョウメン。チベットの焼きそば。
 

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う~ん、やっぱりジーンとくる味。ほっとする味。
 
チョウメンを食べ終え、コーラを飲みながら本日の予定を立てる。
 
今日は、買い物dayにする事にした。
 
ここから1時間ほど東へ向かったところに、大きなスーパーマーケットがある。
安全カミソリを忘れて結構ガッカリしていたので、ここで見つかるといいな。
 
いつもの雑多な通りを抜けた後は、大通り沿いを歩くことになる。
路地じゃない分、道はわかり易くてよいのだけど、横断歩道に信号機がない。
4車線くらいある道路を、1車線ずつ地味に渡る。
全部の車線が同時に空になる事はないから。
日本の様に安全地帯がない道路の真ん中に立ち尽くすのは、結構な恐怖だけど...。
 

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テクテクと歩いていると、ヤギの解体をしている現場に遭遇。
中学生くらいの少年が、器用に内臓を取り出している。
 
一滴の血も垂らさず、綺麗に内臓袋を取り出す。
内臓って、あんな風になっているんだ。。。
しばらく、立ち尽くして見入ってしまった。
 
少年が内臓を取り出したあとは、更に幼い小学生くらいの少年たちが刃物で切っていく。
 
いつもの作業なのか、それとも今はお祭りシーズンだから特別なのか。
 
これはかなりのシャッターチャンス!むしろ動画を撮るべき!
...なのかもしれないけれど、なんとなく撮る気になれなくて。
 
なので、脇にいた生きている子たちを撮る。
 

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この虚ろな瞳を見ていると、まるでこの後の運命を悟っているかの様に感じる。
 
 
特に迷うこともなく、バートバテニ・スーパーマーケットに到着。
タメル地区から、ヤギの見学時間を含めても40分ほどで着いた。
 
しかし、安全カミソリを求めて片道40分も歩くなんて、後にも先にも今日だけだろうな。
 

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お店は6階建てになっていて、かなり大きい。
最上階は家具のショールームになっているし、食品から日用品、電化製品など何でもある。
 
これは絶対にあるだろ~安全カミソリ。
 
シャンプーやスキンケア用品なども豊富で、わざわざ日本から予備まで持ってくる必要はなさそう。
海外でだって何でも買える!というのは知っていたけど、やはり自分の目で見るまでは不安だった。
ここが首都で大きい街だからというのもあるかもしれないけど。
 
お目当ての安全カミソリは、男性用のイカツイやつしかなかった。笑
イカツイ安全カミソリ、パンテーンのシャンプーとコンディショナー、エビアン(500ml)を買って655ルピー(約665円)。
 
安いっ!満足満足。
 
 
買い物を終えて、一度やりたい事があるので宿に戻る。
 
大通りを歩くのはわかり易くてよいのだけど、大気汚染は一層激しくなる。
目に見えるほどの真っ黒な排気ガスなんて、今の日本では見かけないよね。
 
日本人が使わなくなった車が海外に寄付されて、今でも現役で活躍しているらしい。
ネパールがどうなのかまでは知らないけど。

 

だから自動運転付きなどワンランク上の車が普及して、
自動運転じゃない車なんて誰も乗らない!みたいな日本になれば、
今使われているエコカーが海外に大量に寄付されるんじゃないかな。
早くそうなってほしいな。
 
そんな事を考えながら歩いていると、通りがかりの寺院から音楽が聞こえてきた。
お祭り(ダサイン)だからかな!ちょっと入ってみようかな。
 
入り口で女性に金銭を要求される。
正規の入場料なのか、物乞いなのかの区別がつかない。
別の入り口を探すと、普通に入れた。物乞いだったみたいだ。
 
火を焚いて、人々が座り込んでいる。何をしているんだろう。
 

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その横で、両手両足の指10本全てを失った老人が物乞いをしている。
その光景に衝撃を受けて、目が離せなくなった。
 
物乞いとの関わり方は人それぞれで、どれが正解とかはないのだと思う。
私の人生経験の中では、自分の答えはみつけられていない。
アメリカで10数年暮らした事がある人に聞いてみたら、「無視」と言っていた。
私も、今のところは人生の先輩に倣い無視をしようと思っている。
 
だけど。
 
控えめにハニカミながら、指のないやせ細った腕を差し出される。
 
私は、彼に50ルピー札と手持ちのコインを寄付した。
たった50ルピーが、彼にどんな影響を与えるのかなんてわからないけど。
 
すぐに立ち去る気分にもなれず、ベンチに座って落ち着こうとする。
 
何かの拷問にでもあったのか、物乞いの為に自ら切り落としたのか。
彼のバックグランドなんて、想像してもわからない。
 
わからないけれど、哀れすぎて涙が出そうになる。
 
近くで様子を見ていた少年が、自分にもくれよと寄ってくる。
 
私がなぜ老人に寄付をしたのか、少年にはわからないのか。
なぜ、自分も頼めばもらえるなんて思うんだ。
無邪気に笑う少年が、申し訳ないけど憎らしい。
 
重たい気持ちで寺院を去り、歩きながら徐々に心を落ち着かせる。
途中にまた賑やかな寺院があったのだけど、入るのはやめておこう。
 
タメル地区の雑踏まで戻ってきた。
視界の片隅に、今度は両足のない男性が写りこんでくる。
 
見ない見ない見ない見ない。
 
私は、見えなかった事にしてその場を立ち去る。
それが正しいのかもわからない。
けれど、出会う全ての物乞いに同情をし続けるわけにもいかない。
 
 
宿に戻ってやりたかった事。
それは、トレッキングに必要な最低限の荷物をパッキングしてみて、
背負えそうな重量かどうかを試してみる事。
持って行かない荷物は、宿で200ルピーで預かってもらえるみたいだから。
 
うん、これなら行けるかも。
 
やはり最初は一人で山に向かって、辛くなったら途中の町でポーターを雇おう。
 
そうと決まったら、必要なものを買いにいかなくちゃ。
 
サングラスと、地図と、日よけの帽子と、防寒の帽子が欲しい。
 
タメル地区の街を、プラプラと歩く。
こんな風に地図も見ずにウィンドウショッピングができるようになるなんて。
この町の地理が、なんとなく分かってきた様で嬉しい。
 
途中で雨が降る。
雨が降ると、今まで賑やかだった街並みが急に静まりかえる。
 

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だけど、大雨から普通の雨に変わった頃、また活気が戻ってきた。
 
結局サングラスと地図と防寒の帽子は買えたけど、日よけの帽子は変えなかった。
いざとなったらUVカットのパーカーでもかぶればいいかな。
 
 
チベット料理に2食もお世話になったので、今夜はネパール料理を食べよう。
 
そう決意して、夜の街を歩く。
目星をつけて来たお店は、この路地の中にある。
 

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こ、これは。。。
慣れて来たとはいえ、これは流石に躊躇するレベル。
不穏すぎでしょーーーー。
 
だけど今夜は絶対にネパール料理を食べると決めているので、勇気を出して突撃。
....したのだけど、クローズしてたので速攻で退散。
 
次のお店を決めて向かうも、今の路地ほどではないけど少々薄暗い道。
そしてせっかく辿り着いたのにまたクローズ。
 
3件目のお店に着いてみると、宿の近くだった。
....ここもクローズ。なんでだー。
あ、お祭りだからかな?
 
幸い、下の階のお店が開いていて繁盛している様子だったので入ってみる。
 
よかった、今日は目標通りネパール料理が食べられる。
 
日本食と言えば!...は人それぞれかと思うけど、
ネパール料理と言えば!...はダルバート・タルカリ。
 
ネパールの代表的な家庭料理。
 
一つのプレートに、スープ(ダル)とライス(バート)とおかず(タルカリ)が乗る。
 

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写真は上の器から時計回りに、
 
ダル・・・豆を煮こんだスープ。家庭により味が異なる、日本人にとっての味噌汁の様な存在。
スープ・・・野菜、肉、魚などを煮込んだスープ。
タルカリ・・・ジャガイモと旬な野菜を煮込んだおかず。
サーグ×2種・・・野菜の炒め物。
アチャール・・・スパイスで味付けした漬物。
ギウ・・・特性バター。
ダヒ・・・ヨーグルト。
 
これが基本で、店によってはプラスで肉料理などを追加できる。
肉料理以外は、お替り自由。
 
ごはんにダルをかけて、右手でタルカリと混ぜ合わせて食べるのがネパール流。
私は普通にそれぞれを個別に食べたけど。
 
うん、ダルバート・タルカリ 美味しい!
 
これは毎日食べてもよいかもしれない。
 
 
◆本日の教訓:流されて楽をするよりは、自分で決めた道を歩く方が何倍も楽しい。