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カトマンズからジリへ10時間半 ローカル長距離バスの旅

2017/10/3  カトマンズ(ネパール)→ジリ(ネパール) 晴れ
 
(この記事は予約投稿です。リアルタイムはヒマラヤトレッキング中)
 
本日は、エベレストトレッキングの始まりの町ジリまでバスで大移動。
 
本当は、ルクラという町まで飛行機で行くのが定番なんだけど、
高度順応もしたいし、陸路に拘りたかったのでジリからスタートすることにしていた。
 
しばらく何も食べられないと思い、出発前にカフェで朝食。
中庭のパラソルの下で優雅に食べる。
ローカル感は全くないけど、たまにはこういうのもいいよね。
 

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トレッキングに不要な荷物を宿で預かってもらい、一旦チェックアウト。
1ヵ月後にまた来ますっ!
 
昨日バスチケットを買ったブースの近くに行くと、「ジリジリ~」と連呼している人がいた。
よかった、わかりやすい。絶対にこのバスだ。
 

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ローカルバスではあるけれど、社内は思ったほどボロくない。
 

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だけど座席が狭くて、バックパックだけで精一杯。
 

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どうしよう、、、席完売してなければもう一席買おうかな。
お兄さんが戻ってきたから聞いてみたけど、大丈夫と言われたので2席使わせてもらう。
 
外国人は、私の他にはフランス人が2人いるだけ。あとは全員ネパール人。
 
「僕は脚が長いので、席を変わってもらえませんか」と、
ドア側の一番前の席をネパール人に譲ってもらっていた。
 
何そのお願い!笑
 
バスは、定刻通り9:30に出発。時間に忠実なネパール人。
 
 
乗務員のお兄さんたちは、入り口に立って呼び込みをしている。
(写真の左は、フランス人の長い脚..笑)
 

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青いポロシャツの彼は、バスの速度が弱まった瞬間に飛び降りたり飛び乗ったりしている。
彼の身体能力が凄いという事と、運転手さんとの阿吽の呼吸も凄い。
 
1時間ほど経った頃、小休憩となった。
 
私の前の座席のおばあさんが、鞄を指さしてネパール語で何かを伝えようとしている。
鞄を持って一緒にトイレに行きましょう...?いや、違うな。
私の鞄を見張っていてくださいかな!たぶん。
 
とりあえず、おばあさんが戻ってくるまで見張ってみた。
そうしたら笑顔でお礼を言われたので、正解だったみたいだ。
 
凄い...言語が通じなくてもコミュニケーションって可能なんだね。
 
お昼頃、2度目の休憩。バスがエンジンを切ったから、少し長めなのかも。
 

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食堂のトイレに行ってみたら、なんと真っ暗な中に穴があるだけのトイレ。
iPhoneの懐中電灯を使って、なんとか頑張った。
もしここにiPhoneを落としたら、諦めて放置するか拾って拭いて使うか、究極の選択だななんて考えながら。
 
ここでの休憩は15分。点呼なんて取らないから、置いて行かれたら終了。怖っ!
 
 
ここから先は、激しい山道に入る。地面がバスを大胆に揺らす。
ネパール音楽の響き渡る車内で、まるでクラブで踊り狂う若者の様に、乗客全員が身体を縦へ横へと揺らしまくる。
いえ、決してノリノリなわけではない。強制的に体を振り乱さざるを得ないのだ。
 
なんか...楽しい!笑
 
またしばらく走ってから休憩。私も尿意を催していた。
だけど、停車しているところはただの山の中。
 

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男性陣は、豪快に立ちションをしている。いいな~男性は。
 
...なんて思っている場合じゃない!
 
えぇ、私もしましたとも。あの岩陰で。
 

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いやしかし、先ほどの食堂のトイレよりはこちらの方がよいかもしれない。なんて。
 
 
夕暮れに染まる黄金の山々が綺麗だな~なんて思っていたら、あっという間に日が暮れてしまった。
バスは、街頭もない山道をひた走る。
今夜の宿、検討すらつけていないんだけど大丈夫か!?と不安になる。
まぁ、隣のフランス人にくっついて行けばいいか。
 
そろそろジリかと思う頃、パスポートチェックがあった。
バスから降りたのは、私とフランス人2人組だけ。やっぱり外国人は3人だったか。
 
そして、ついにジリ。
乗務員のお兄さんが、「ここがジリだよ~」と笑顔で教えてくれた。
 
所要時間10時間半。
 
私、長距離バス移動平気かもしれない。ちっとも辛くなかった。むしろ、なんか楽しかったり。
 
フランス人たちは、バスが止まったすぐ隣のゲストハウスに入っていった。
よし、私もそこにしよう!真っ暗だし。
 
こんなに広い部屋を、500ルピー(500円)で使わせてくれるって。
 

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夕食はダルバートを頼んだ。
 
カトマンズで食べていたダルバートは、おそらく特別なもの。
ダル(豆のスープ)、バート(ごはん)、タルカリ(おかず)、アチャール(漬物)だけの、素朴な内容が普段の家庭料理。
 

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これから先、ダルバートには度々お世話になると思うけど、色々な味があるんだろうなー。
それも含めて、明日から楽しみだ!
 

 

 

ヒマラヤトレッキングに向けて ~どこまで行けるかな~

(この記事は予約投稿です。リアルタイムはヒマラヤに向かってますので、直接の連絡は滞ります)
 
2017/10/2  カトマンズ(ネパール) 晴れ
 
 
世界の標高ベスト10のうち全ての山が、インド亜大陸にある。
そのうち、なんと8つもがここネパールにある。
 
インド亜大陸ユーラシア大陸にぶつかったときの衝撃が、ものすごかったんだろうね。
ネパールとチベット(中国領)の間を、世界最高峰の山々が隔てている。
 
ネパール政府は、「登山」と「トレッキング」を厳密に区別している。
6,000m以上のピーク(山頂)を征服することを登山、
それ以下の山々を歩くことをトレッキングと位置付けている。
 
登山家からは高額な入域料を取り、トレッカーには少額で楽しんでもらおうという事。
 
トレッキングエリアは複数あるのだけど、今回私が目指すのは「エベレストエリア」
 
と言ってもエベレスト山に登るわけではなく、エベレストを含むエベレスト山群を近くで望めるというエリア。
 

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このエリアの主なスタート地点は、地図下方の「ルクラ」という町。
そこから分岐点を右に進んでカラ・パタールエベレストベースキャンプまで行くルートと、
分岐点を左へ曲がってゴーキョピークまで行くルートにわかれる。
 
ルクラまでは飛行機以外の交通手段はなく、多くのトレッカーがここからカラ・パタールを目指す。
 
カトマンズから「ジリ」という町までバスで行き、そこから約1週間ほど歩いてルクラまで行くこともできる。
 

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私の目標は、ジリ→ルクラ→ゴーキョピーク→カラ・パタールと進んで、ルクラまで戻るコース。
 
もちろん、無理をせず行けるところまでと考えている。
富士山ですら高山病に苦しんだほど高山に弱い体質なので、正直自信はない。
せめて、人生最高到達地点(3,720m)よりは上へ行きたいな...。
 
ちなみに、今回の希望ルートを完歩すれば、最高で5,545mの地点に立つことになる。
う~ん、、、非現実的だなぁ。
 
 
ネパールの主要トレッキングエリアへ入るには、TIMSという許可証が必要。
さらに地域によって必要な書類は異なる。
エベレストエリアは、途中の町で入域料を払うことになる。
 
今日は、ネパール観光局へ行ってこのTIMS許可証を取得してきた。申請料2,000ルピー(2,000円)。
用意されている書類に記入して、写真を2枚提出するだけ。簡単!
 
 
帰りに、明日のジリ行きのバスパークの下見をしに行くことにした。
 
着いたところは、さすが「バスパーク」というだけあって、ものすごいバスの量。
何十...いや百何十台ほどのバスがひしめき合っている。
 

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いや~、この中からジリ行きのバスを見つける自信はないな~。
 
何かヒントはないものかと彷徨っていたら、カウンターに群がる人たちを発見。
 

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そうか!事前にチケットを予約すればいいんだね。
 
チケットカウンターは複数あって、ジリ行きのカウンターは手前から3番目にあった。
 
5:20、7:00、9:30があるとの事で、9:30を選択。
 
ローカルの長距離バスチケット、無事に買えた!
8時間も乗るのに485ルピー(485円)という破格さ。
 

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しかし、全く何書いてあるかわからないな。
とりあえず「9:30に出発だから9:00までに来い!」という事だけはわかる。
 
 
明日はいよいよカトマンズを離れてヒマラヤへ。
さて、 どこまで行けるかな。
 
 
 
 
 

世界遺産パシュパティナート ネパール最大の聖地とガートの火葬場

2017/10/1  カトマンズ(ネパール) くもり のち 晴れ
 
朝、外に出るとカトマンズシャッター街が目に入る。
 

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ダサイン(お祭り)だからなのか、まだ朝だからなのか。
 
こんな状態でも、昨日のカチロールのお店は開いていた。
カチロール美味しかったし、また食べよう!
...と思ったら、サンドイッチしかないと言われる。
やっぱりダサインだから...??泣
 
仕方なくサンドイッチを食べる。
普通のサンドイッチ。カチロールがよかったなー。
 
食べ終わった頃、地元民に話しかけられる。
「僕の友だちの日本人だよ!」と、おじさんを紹介される。
 
おじさんに「where are you from?」と話しかけられる。
だから、彼が日本人なのかはよくわからない。
 
一瞬迷ったけど、いつもの通り無視をしてしまった。
 
私はついに、日本人(かもしれない人)まで無視をする様になってしまったのか。
だけど、通りすがりの現地人に紹介された日本人なんて、どっちにしろ関わりたくはないな。
 
 
店員の少年に、「ダンニャワード♪(ありがとう)」と言って店を離れる。
 
今までは、「thank you!ダンニャワード!」と言っていた。
一度脳内変換をしないと、中々突発的には出てこなかったから。
 
だけど、この時は自然にダンニャワードと言えた。嬉しいな。
 
 
今日はパシュパティナートに行ってみようと思う。
 
パシュパティナートは、ネパール最大のヒンドゥー教寺院で、
インド亜大陸にある4大シヴァ寺院のひとつ。
 
寺院内はヒンドゥー教徒しか入れないのだけど、私の目的はガート。
ガートには火葬場があって、ネパール版のバラナシ(インド)の様な存在なんだと思う。
 
タメル地区から東へ徒歩1時間30分。
バスでも行けるみたいだけど、バスでも40分はかかるので歩いていく。
 
途中の路面店で水を買う。路面店で買うのは初めて。
だって、大きく凹んでいたり埃をかぶっていたりするんだもの。
 
だけど水不足は死活問題なので、比較的きれいなものを選んで買おうとする。
すると少年が、「冷たいのを出すよ」と奥から持ってきて取り換えてくれた。
 
汚いのはディスプレイ用だったのかな。
ボトルに汗をかくほど冷たい水なんて、中々ないからありがたい。
 
目的地に近づいてきたあたりで、道路が行く手を阻む。
 

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う~ん、こんなに途切れのない道路は渡れないよ...。
 
地元民風に、手で車を制しながら無理やり渡ってみる。
すると車は速度を緩めてくれるし、簡単に渡ることができた!
なんだ、こうすればよかったのか。怖いけど。
 
パシュパティナート寺院の近くに、野生の牛がいた。
写真を撮るのに夢中になっていると、なんと牛が突進してきた!
慌てて逃げたら、近くで見ていた地元民に笑われた。恥ずかしい。
 

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パシュパティナート寺院についた。
ここはヒンドゥー教の聖地で、インドからもはるばる巡礼に来たりする。
 

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インド人たちが楽しそうに自撮りをしている光景が微笑ましい。
 
ヒンドゥー教徒ではない私は入れないので、ガートへ向かう。
 

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この川の上流に2つ、下流に4つの火葬台がある。
かつては、一番上流の火葬台は王族専用だったのだとか。
庶民は下流の火葬台。
 
ガートに座って川を眺めていると、対岸から女性の嗚咽が聞こえて来た。
そうだ、ここは火葬場。つまりはお葬式の現場じゃないか。
 
観光客が見物していてよいものなのかな。
 
布に包まれて横たわっているのは亡骸だったのか。
 
布が清められて火葬台へ運ばれていく。順番が来たようだ。
人々も、ぞろぞろと火葬台の元へ移動していく。
 
隣の火葬台では、まさに煙が立ち込めているところだった。
輪廻転生を信じているヒンドゥー教徒は、墓を作らず遺灰は川に流す。
 
 
裏手の石段を上がってぐるりと回る事ができる様なので、行ってみる。
ガートの見学だけで帰る人が多いようで、こちらは静かだ。
 
途中でサドゥーたちがくつろいでいたので、写真を撮らせてもらった。
 

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サドゥーは、決まった住所を持たず放浪する修行僧。
あらゆる物質的・世俗的所有を放棄した存在で、冷遇すると呪術で報復されるのだとか。
 
この道の奥の寺院は、サドゥーによって守られているみたい。
満月の夜にはクラシック音楽の夕べが開かれるというから、見てみたいな。
 
何枚か撮らせてもらって、おまけに私も座って一緒に撮ってもらった。
 
こういうのは当然チップが必要なんだけど、相場ってどれくらいなんだろう。
5人もいるのに50ルピーというわけにはいかないよね。
なんか「テンダラー($10)」とか言ってるけど...試しに200ルピーを渡してみたらokだった。
 
さらに登っていくと、寺院と猿たちが暮らすのんびりとした空間になる。
猿をからかって楽しんでいる人間もいるけど...やめてあげて!
 

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帰りはバスに乗りたかったけどバス停の場所がわからず、再び徒歩1時間半の道のり。
 
途中、激しく吠える野犬が何匹か足元に寄って来た。
怖すぎる!狂犬病っ...!
とっさに走って逃げてしまった。
幸い追いかけてはこなかったけど、まだ吠え続けている。
 
それを見ていた地元民が、「走っちゃだめだよ!そういうときは止まって!」と教えてくれた。
 
ありがとう。でも留まるなんて怖すぎるんですけど。
 
 
流石に疲れ果てて、宿についたら夕方まで爆睡。
 
 
 
 
 
 

世界遺産バクタプル ~古都でのんびりお散歩を~

2017/9/30  カトマンズ(ネパール) くもり 時々 晴れ間
 
今日は、ローカルバスに乗って郊外へ行ってみよう!
という事で、カトマンズから東へ1時間ほど走ったところにある、
古都バクタプルという町に行くことにした。
 
まずはカトマンズで朝食。
ネパール最大のお祭り(ダサイン)の影響か、開いている店が少ない。
仕方がないので、ファーストフードのお店でカチロールなるものを食べた。
 

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これがとても美味しい!辛さも私には丁度良い。
カチロールがどこの国の食べ物なのかはわからないけど。
 
路面店の軒先で食べ、さて行くかと去ろうとすると、
いつもの様に見知らぬ人に声をかけられる。
 
無視して去ろうとするも、何度も声をかけられるので振り向いてみたら、
どうやら私はマスクを置き忘れたらしい。
 
ただの親切な人まで無視してしまった。判断が難しいなー。
 
 
ローカル市場のアサンチョークから東へ向かい、歩道橋を2つ渡るとバス停。
 
そこで待つこと5分。
一台のバスが来たので「バクタプル?」と聞くと、「あっちだ」と言われる。
振り向くと、もう一台来ていた。
 

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ローカルバスに乗るなんて難易度の高いことかと思っていたけど、
あっさりと乗ることができて拍子抜け。
 
ネパールの陽気な音楽を聴きながら、バスはバクタプルを目指す。
 
途中でどんどん人が乗り込んできて、ついには通路までギュウギュウになる。
乗務員は扉のない入り口に掴まり立ち、熱心に呼び込みを続けている。
こ、これ以上乗せる気なのか。。。
 
途中で運賃を集金されたのだけど、ガイドブックの記載より5ルピー安い25ルピーだった。
25円て...!ローカルのものは安いなー。
外国人とみると何倍も高い値段を言ってくる国もあるみたいだけど、
ここネパールはそんな心配はなさそうだ。
 
順調に着いたバスは、バクタプルの東に到着。
 
世界遺産バクタプル
ここは、中世の街並みがそのまま残る古都。
 
まずは適当に路地を彷徨ってみる。
のんびりしていて、とても良いところ。
 

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ある路地に入ったところで、子供たちが好機の目でこちらを見てくる。
 
よし、それでは!と、鶴を折ってプレゼントしてみた。
 
そうしたら、最初は2人だった子供がどんどん増えてきて、5~6人に囲まれてしまった。
鶴の仕上げで羽を広げるところで、毎回感嘆の声をあげてくれるから作り甲斐がある。
 
一人の子が、折り紙セットの中から銀紙を見つけて喜ぶ。
シルバーがいい!と歎願されたので、リクエストに応じて作ってあげる。
 
彼よりも幼い子が自分もシルバーがいいというのだけど、銀紙と金紙は一枚ずつしかない。
これしかないんだよーと伝えると、最初にリクエストした彼が譲ってあげていた。
 
様々な年齢の子がいたのだけど、自分より幼い子が欲しがると、みんな躊躇なく譲ってあげている。
優しい子供たちなんだな。兄弟なのか、お友達なのか。
 
最後に何枚か写真を撮らせてもらって、お別れをした。
 
それにしても、日本では2歳の子供にも人見知りをするレベルの私が、
異国の子供たちと自ら交流を持つなんて意外過ぎる。
トラベルマジックにでもかかっているのかな。
 

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この町は路地が入り組んでいて、歩くのが難しい。
 
地図アプリなどをみながら、ようやくメイン通りに出ることができた。
 
先ほどまでとは違い、土産物屋が立ち並ぶツーリスティックな通りだ。
道もまっすぐ一本道だからわかりやすい。
 

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路地を彷徨っているときの方が楽しかったなーと思いつつ、
せっかく来たんだからメインの観光スポットも見ておかなきゃと思い歩く。
 
ここはタチュパル広場。バクタプルで最も古い街並み。
正面に見えるダッタトラヤ寺院は、1427年の建立。
 

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裏手には、今は木彫り美術館となっている、かつての僧院がある。
 

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この建物の孔雀の窓は、ネワール文化の最高傑作なんだとか。
 

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いつもそうなのか、ダサイン祭り期間だからなのか、しばしば音楽隊が通る。
 

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こういうところでフルーツとか買ってみたい!いつか...。
 

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タチュパル広場から東へ歩くと、トウマディー広場へ着く。
 
ニャタポラ寺院
5層の屋根を持ち、高さは30m。カトマンドゥ盆地の寺院の中で最も高い。
 

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石段の両側にある守護神は、下から伝説の戦士、ゾウ、獅子、グリフィン、女神。
それぞれ、下の守護神の10倍の力を持っている。
 
石段を上り、広場を眺めながらしばし休憩。
ゆったりした空気が流れる。
2歳くらいの女の子が、抱き着いてきて離れない。
 

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トウマディー広場からすぐのところに、メインのダルバール広場がある。
かつての王様の、宮廷のある広場。
 

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このゴールデンゲートは、途中までは入ることができる。
 

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先に進むと、ヒンドゥー教徒しか入れないエリアがある。
そういうのって、なんかいいな。神聖な場所という感じで。
 
かつて広場には沢山の寺院が建っていたのだけど、地震の影響で多くが倒壊してしまった。
これも地震の影響なのかな。崩れて遺跡と化した建物がいくつもある。
 

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古都バクタプル、とてもよいところだったな。
特に路地を彷徨っている時間は、とてものんびりとしていて。
景色も綺麗だし、子供たちも心が綺麗で。
 
うん、来てよかった。心から。
 
 
バス停で帰りのバスを待っていると、僧侶の行列が通りかかった。
なんとなく東南アジアで見そうな風景、ここ南アジアで見ることができるとは。
 

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帰りのバスは、バス停に到着した時点で既に満席。
2本見送ってみたけど、3本目も状況は変わらず。
 
躊躇している間に、どんどん人が乗り込む。
すると、お先にどうぞとレディーファーストをされる。
 
うん、乗ろう。
私が最後に乗り込んで、扉のない入り口側に立つなんて危険だものね。
私の身を案じてくれている人も、まさか「バスから落ちて帰らぬ人となりました」なんて報告は想像していないだろう。
 
ぎゅうぎゅうで身動きが取れない。
 
やっと身動きが取れるようになった頃に撮った写真。↓
 

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わかりずらいけど、入り口の乗客は身を乗り出して乗っている。
 
 
さて、ようやくタメル地区に戻ってきたのだけど、
昨日までとは打って変わってシャッター街となっていた。
 
ちらほら開いているお店はあるんだけど、とても閑散としている。
こうなると、首都カトマンズもまるで寂れた商店街の様。
 
カトマンズでのショッピングなどを楽しみに来た人なんかは、
かなりガッカリするんじゃないかな。
お祭りの日程は、把握してから来た方がよいね。
 
こんなシャッター街だから、夕食は開いているところならどこでもいい!
と思いながら歩いていたら、昨日のお店が開いていた。
 
ワンパターンだけど、ここにしよう。
 
昨日と同じく、ダルバート・タルカリとコーラを頼む。
 
それにしても、毎食コーラ頼んでるなわたし。
せっかく日本で禁コーラに成功したのに!
コーラ飲まなくても平気な身体を手に入れたのに!
だって水の次に安いのが、何故かコーラなんだもの...。
 
歩き回って運動になっているから、それで相殺できるかな。
 
 
◆本日の教訓:日本から持っていく折り紙は、メタル系だと喜ばれる。
(あとは、鶴以外も練習しよう...)
 
 
 

本日は買い物day ~引っ越しと物乞いとダルバート~

2017/9/29  カトマンズ(ネパール) くもり 時々 雨
 
今日は、宿を移ることにした。
 
住めば都とはよく言ったもので、初日に不満たらたらだった宿にももう慣れた。
あと数日くらいこのままでもいいかな、宿探すのも面倒だし...なんて思ったりもしたけど。
 
空港のタクシーカウンターで呼び止められ、
カウンターの紹介で送迎スシルに出会い、
スシルの誘導でこの宿にチェックインをし、
またまたスシルの紹介で旅行会社のナラヤンに出会った。
 
空港到着からここまで、流れに流されて進んでいる感じが気持ち悪い。
人々の誘導がスムーズ過ぎて気持ち悪い。
 
この呪縛から逃れたいと思った。だから、宿を移る事にした。
 
ちなみに、ナラヤンが提示したポーターの金額$25/日は、やはり相場より高そう。
事前に申し込んだ場合が$15/日、流しのポーターを雇う場合は$10/日が相場の様だ。
 
 
朝、目星を付けていた宿に向かってみる。
たどり着いた宿は、ロビーで旅人たちがくつろいでいる典型的なゲストハウスのようだった。
 
う~ん、こういう雰囲気の宿は経験がないから入りずらいな。
長期滞在者の輪ができていて、排他的だったらどうしよう。
などと考えて躊躇をしてしまったのだけど、「呪縛から逃れるためだ」と意を決して入ってみる。
 
すると、穏やかなネパール人が出迎えてくれた。
 
「シングルルームはありますか?」と聞くと、
「4階にあります、見に行きますか?」と自ら提案をしてくれた。
 
部屋は、今の宿よりは古いけど不潔感はない。
 

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シャワーは今の宿同様、トイレとユニットで床が共用だけど、
トイレの水漏れもしていないし大丈夫そうだ。
 

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荷物を取ってきますと約束をして、宿に戻る。
 
チェックアウトで提示された金額は、3,380ルピー。
 
宿代が1,000ルピー×2泊、朝食代302ルピー、タクシー代700ルピー。
なぜこの内訳で3,380ルピーになるのかと尋ねると、サービス料と税金が加算されるとの事。
 
そんなの聞いてなーい!1,000ルピーでも高いと思うのに、さらにTAXがかかるとは...。
しかもなぜタクシー代も足した金額に掛けるのか。
 
疑問だったけど、早く呪縛から逃れたいのでOKをした。
まぁ、数百円の話だしね。
 
それにしても、2泊だったからよかったものの、あと数泊してたら予想外の出費になるところだった。
危ない危ない。やはり意を決して呪縛から逃げ出してよかったな。
 
先ほど見に行った宿に戻り、念のため提示の金額(880ルピー)にはサービス料・税金込みか聞いたら、込みだという。
よかった!こちらの方が快適そうなのに断然お得じゃないか。
 
 
朝食は、昨夜同様チベット料理屋のギリンチェで食べることにした。
 
注文したのはチョウメン。チベットの焼きそば。
 

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う~ん、やっぱりジーンとくる味。ほっとする味。
 
チョウメンを食べ終え、コーラを飲みながら本日の予定を立てる。
 
今日は、買い物dayにする事にした。
 
ここから1時間ほど東へ向かったところに、大きなスーパーマーケットがある。
安全カミソリを忘れて結構ガッカリしていたので、ここで見つかるといいな。
 
いつもの雑多な通りを抜けた後は、大通り沿いを歩くことになる。
路地じゃない分、道はわかり易くてよいのだけど、横断歩道に信号機がない。
4車線くらいある道路を、1車線ずつ地味に渡る。
全部の車線が同時に空になる事はないから。
日本の様に安全地帯がない道路の真ん中に立ち尽くすのは、結構な恐怖だけど...。
 

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テクテクと歩いていると、ヤギの解体をしている現場に遭遇。
中学生くらいの少年が、器用に内臓を取り出している。
 
一滴の血も垂らさず、綺麗に内臓袋を取り出す。
内臓って、あんな風になっているんだ。。。
しばらく、立ち尽くして見入ってしまった。
 
少年が内臓を取り出したあとは、更に幼い小学生くらいの少年たちが刃物で切っていく。
 
いつもの作業なのか、それとも今はお祭りシーズンだから特別なのか。
 
これはかなりのシャッターチャンス!むしろ動画を撮るべき!
...なのかもしれないけれど、なんとなく撮る気になれなくて。
 
なので、脇にいた生きている子たちを撮る。
 

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この虚ろな瞳を見ていると、まるでこの後の運命を悟っているかの様に感じる。
 
 
特に迷うこともなく、バートバテニ・スーパーマーケットに到着。
タメル地区から、ヤギの見学時間を含めても40分ほどで着いた。
 
しかし、安全カミソリを求めて片道40分も歩くなんて、後にも先にも今日だけだろうな。
 

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お店は6階建てになっていて、かなり大きい。
最上階は家具のショールームになっているし、食品から日用品、電化製品など何でもある。
 
これは絶対にあるだろ~安全カミソリ。
 
シャンプーやスキンケア用品なども豊富で、わざわざ日本から予備まで持ってくる必要はなさそう。
海外でだって何でも買える!というのは知っていたけど、やはり自分の目で見るまでは不安だった。
ここが首都で大きい街だからというのもあるかもしれないけど。
 
お目当ての安全カミソリは、男性用のイカツイやつしかなかった。笑
イカツイ安全カミソリ、パンテーンのシャンプーとコンディショナー、エビアン(500ml)を買って655ルピー(約665円)。
 
安いっ!満足満足。
 
 
買い物を終えて、一度やりたい事があるので宿に戻る。
 
大通りを歩くのはわかり易くてよいのだけど、大気汚染は一層激しくなる。
目に見えるほどの真っ黒な排気ガスなんて、今の日本では見かけないよね。
 
日本人が使わなくなった車が海外に寄付されて、今でも現役で活躍しているらしい。
ネパールがどうなのかまでは知らないけど。

 

だから自動運転付きなどワンランク上の車が普及して、
自動運転じゃない車なんて誰も乗らない!みたいな日本になれば、
今使われているエコカーが海外に大量に寄付されるんじゃないかな。
早くそうなってほしいな。
 
そんな事を考えながら歩いていると、通りがかりの寺院から音楽が聞こえてきた。
お祭り(ダサイン)だからかな!ちょっと入ってみようかな。
 
入り口で女性に金銭を要求される。
正規の入場料なのか、物乞いなのかの区別がつかない。
別の入り口を探すと、普通に入れた。物乞いだったみたいだ。
 
火を焚いて、人々が座り込んでいる。何をしているんだろう。
 

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その横で、両手両足の指10本全てを失った老人が物乞いをしている。
その光景に衝撃を受けて、目が離せなくなった。
 
物乞いとの関わり方は人それぞれで、どれが正解とかはないのだと思う。
私の人生経験の中では、自分の答えはみつけられていない。
アメリカで10数年暮らした事がある人に聞いてみたら、「無視」と言っていた。
私も、今のところは人生の先輩に倣い無視をしようと思っている。
 
だけど。
 
控えめにハニカミながら、指のないやせ細った腕を差し出される。
 
私は、彼に50ルピー札と手持ちのコインを寄付した。
たった50ルピーが、彼にどんな影響を与えるのかなんてわからないけど。
 
すぐに立ち去る気分にもなれず、ベンチに座って落ち着こうとする。
 
何かの拷問にでもあったのか、物乞いの為に自ら切り落としたのか。
彼のバックグランドなんて、想像してもわからない。
 
わからないけれど、哀れすぎて涙が出そうになる。
 
近くで様子を見ていた少年が、自分にもくれよと寄ってくる。
 
私がなぜ老人に寄付をしたのか、少年にはわからないのか。
なぜ、自分も頼めばもらえるなんて思うんだ。
無邪気に笑う少年が、申し訳ないけど憎らしい。
 
重たい気持ちで寺院を去り、歩きながら徐々に心を落ち着かせる。
途中にまた賑やかな寺院があったのだけど、入るのはやめておこう。
 
タメル地区の雑踏まで戻ってきた。
視界の片隅に、今度は両足のない男性が写りこんでくる。
 
見ない見ない見ない見ない。
 
私は、見えなかった事にしてその場を立ち去る。
それが正しいのかもわからない。
けれど、出会う全ての物乞いに同情をし続けるわけにもいかない。
 
 
宿に戻ってやりたかった事。
それは、トレッキングに必要な最低限の荷物をパッキングしてみて、
背負えそうな重量かどうかを試してみる事。
持って行かない荷物は、宿で200ルピーで預かってもらえるみたいだから。
 
うん、これなら行けるかも。
 
やはり最初は一人で山に向かって、辛くなったら途中の町でポーターを雇おう。
 
そうと決まったら、必要なものを買いにいかなくちゃ。
 
サングラスと、地図と、日よけの帽子と、防寒の帽子が欲しい。
 
タメル地区の街を、プラプラと歩く。
こんな風に地図も見ずにウィンドウショッピングができるようになるなんて。
この町の地理が、なんとなく分かってきた様で嬉しい。
 
途中で雨が降る。
雨が降ると、今まで賑やかだった街並みが急に静まりかえる。
 

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だけど、大雨から普通の雨に変わった頃、また活気が戻ってきた。
 
結局サングラスと地図と防寒の帽子は買えたけど、日よけの帽子は変えなかった。
いざとなったらUVカットのパーカーでもかぶればいいかな。
 
 
チベット料理に2食もお世話になったので、今夜はネパール料理を食べよう。
 
そう決意して、夜の街を歩く。
目星をつけて来たお店は、この路地の中にある。
 

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こ、これは。。。
慣れて来たとはいえ、これは流石に躊躇するレベル。
不穏すぎでしょーーーー。
 
だけど今夜は絶対にネパール料理を食べると決めているので、勇気を出して突撃。
....したのだけど、クローズしてたので速攻で退散。
 
次のお店を決めて向かうも、今の路地ほどではないけど少々薄暗い道。
そしてせっかく辿り着いたのにまたクローズ。
 
3件目のお店に着いてみると、宿の近くだった。
....ここもクローズ。なんでだー。
あ、お祭りだからかな?
 
幸い、下の階のお店が開いていて繁盛している様子だったので入ってみる。
 
よかった、今日は目標通りネパール料理が食べられる。
 
日本食と言えば!...は人それぞれかと思うけど、
ネパール料理と言えば!...はダルバート・タルカリ。
 
ネパールの代表的な家庭料理。
 
一つのプレートに、スープ(ダル)とライス(バート)とおかず(タルカリ)が乗る。
 

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写真は上の器から時計回りに、
 
ダル・・・豆を煮こんだスープ。家庭により味が異なる、日本人にとっての味噌汁の様な存在。
スープ・・・野菜、肉、魚などを煮込んだスープ。
タルカリ・・・ジャガイモと旬な野菜を煮込んだおかず。
サーグ×2種・・・野菜の炒め物。
アチャール・・・スパイスで味付けした漬物。
ギウ・・・特性バター。
ダヒ・・・ヨーグルト。
 
これが基本で、店によってはプラスで肉料理などを追加できる。
肉料理以外は、お替り自由。
 
ごはんにダルをかけて、右手でタルカリと混ぜ合わせて食べるのがネパール流。
私は普通にそれぞれを個別に食べたけど。
 
うん、ダルバート・タルカリ 美味しい!
 
これは毎日食べてもよいかもしれない。
 
 
◆本日の教訓:流されて楽をするよりは、自分で決めた道を歩く方が何倍も楽しい。
 
 
 
 

カトマンズ観光と、悪い人に騙されかけた話

2017/9/28 カトマンズ(ネパール) くもり 時々 スモッグ
 
朝9:00。
ホテル最上階の朝食会場で、昨日空港から送迎してくれたスシルと待ち合わせ。
彼と一緒にATMに行ってお金を引き出し、払えなかったタクシー代を払う予定だ。
 
会場に行くと、彼は既に来ていて欧米人と同席をしていた。
「ナマステ~!」
 
とりあえず、私は一人で座って朝食を注文する。
 
朝からスパイシーだったらどうしようかと思ったけど、普通に素朴な食事で安心。
これで302ルピー(約302円)。
 

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朝食を食べていると、スシルが友達を連れてきた。
彼は旅行会社の人間で、私がヒマラヤトレッキングをすると聞いて勧誘に来たのだ。
 
ヒマラヤトレッキングについてはまだ考えたくないし、
できれば自分のペースでのんびりと行きたいからガイドは雇わないつもり。
とりあえず登ってみて、荷物の重さに耐えられなくなったら、
途中の町でポーター(荷物運びの人)でも雇おうかな~という考えでいた。
 
「いつから行くの?」と聞かれ、「決めてない。先にカトマンズを観光してから行く」と答える。
「先にトレッキングに行って、そのあと観光をすればいい」と言われたので、
「観光をしてからトレッキングに行く」と譲らず言い返すと、彼は諦めて去っていった。
 
ふぅ~。
 
すると間もなくして、今度は日本語の堪能なネパール人が来た。
彼の名前はナラヤン。
(以下、ナラヤンとの会話は全て日本語)
 
朝食会場では、主に雑談をしていた。
今日はどうするのかと聞かれたから、ATMでお金を引き出してスシルに返すんだと答えた。
 
「よし、じゃあ行こうか」とナラヤンと出かける流れになる。
スシルは、じゃあまたね~と見送ってくれた。
 
え!?スシルと行くんじゃないの...???
 
まぁどっちでもいいかと思い、ナラヤンに付いていく。
 
昨日は夜だったからわからなかったカトマンズの街並みが目に入ってくる。
 
今日は、ATMで無事にお金を引き出すことができた。
30,000ルピー(約30,000円)を引きだしたら、1,000ルピー札が30枚も出てきた!
なんだかお金持ちになった気分だ。
 
そのあと、ナラヤンが地図を使っていろいろ説明してくれるというので、無防備にも後を付いていく。
ATMだけ案内してもらって「はい、さようなら」はできない日本人な私。
 
ようこそ!と案内された場所は、旅行会社だった。
 
なるほどね。
 
説明は聞くだけタダなので、大人しく聞いてみる。
 
どこまでならバスで行けるかとか、実はジープでもっと上まで行けるとか。
ルートは私が考えていたのとは逆のルートの方が、下りが多くておすすめだとか。
 
為になる話がたくさん聞けてよかった。
 
だけど、そこで「さようなら」というわけにはもちろんいかず、料金の説明になった。
 
ざっくりまとめると、ポーターは一日$25。
そこにポーターの食費・宿代、トレッキングの許可証(自分で取得する場合は$20)、往路のバスと復路のジープ代を含めて25日間で$852。
 
プラス、私の分の食費・宿代、レスキューを無料で呼べる保険などを含めて$1750。
「宿代など自分で支払ってもそれくらいはするよ~」と言われたけど、そんなにしない事を私は知っている。
 
とりあえず、ポーターが一日$25というのが相場なのかを調べてからだな。
 
だけど、荷物のあまりの重さに自信を無くしている私は、最初からポーターを雇うのもありかもしれないと思い始めている。
 
ちょっと考えてみます!という日本人的な挨拶を交わして事務所を出る。
う~ん、どうしようか。。。
 
 
ナラヤンによると、今日を含む数日間はネパールのお祭りだから、みんな実家に帰っているらしい。
だから、カトマンズの人口は普段より少ないんだとか。
 
「ダサイン祭り」というネパール最大のお祭り。
実家に帰って家族と過ごし、寺などの宗教施設でお祈りをするんだって。
日本の正月みたいな感じなのかな。違うかな。
 
だから「お寺に行けば見れるよ」との事。
 
 
ネパールの街をしばらくプラプラしてみよう!という事で、当てもなく歩いてみる。
 
う~ん、この混沌とした感じがいいね。ネパールに来たぞって感じ。
 

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歩いていると、ハローとよく声をかけられる。
私も、ハローと返答する。
 
するとすかさず寄ってきて、どこから来たの?ネパールには何日くらいいるの?と質問攻め。
挙句、旅行会社を経営しているのでトレッキングの相談に乗りますなどと言われる。
 
ハローと返しただけなのに。軽い対応が、客引きを引き寄せる。
 
挨拶もしてはいけないのか、この町は。
 
寂しいけれど、それからは心を鬼にして無視を決め込む事にした。
 
ハロー!ナマステー!コンニチワー!ニーハオ!
ジャパニーズ?チャイニーズ?オゲンキデスカ?
 
もう、全部無視!
 
 
ネパールには野良犬がたくさんいるのだけど、猫は珍しい。しかも可愛い。
人間でもよくある、「写真に半目で写っちゃった~泣」状態になってるけど。
 

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それにしても、空気がとても汚い。
歩いている人の3人に1人くらいは、マスクを着用している。
それも、ちゃんとした立派なマスク!
私なんぞは大量買いでお得なぺらっぺらのマスクしか持ち合わせていないのだけど、
それでもないよりはマシかと思い、一旦宿へ取りに帰る。
 
 
宿で一息ついたあと、ここから南へ2kmほどの場所にあるダルバール広場を目指して歩く事にした。
 
土産物屋が並ぶ雑多な街並みを抜けると、タヒティ・チョークに着く。
チョークとは市場の事。この先、何個かのチョークを通ることになる。
 
ここには、ストゥーパ(仏塔)が建っている。
チベット仏教では、神聖なものは右回りに回るのがマナー。
 

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私もストゥーパの左手を横切る。
すると、ストゥーパを覆う柵に鶏が繋がれていた。
 

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鶏が繋がれている光景なんて、初めて見た。
 
このタヒティ・チョークを過ぎると、雰囲気がガラリと変わる。
 
先ほどまでは、観光客向けの地域だったんだなというのがわかる。
ここからは地元民向けのお店が立ち並び、人通りも増える。
 

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そしてアサン・チョークに着くと、にぎやか過ぎて驚く。
ガイドブックには、「ネパールで一番ネパールらしいところ」とまで書かれている。
 

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アサン・チョークを過ぎると、右手にセト・マチェンドラナート寺院が見えてくる。
 

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ここでお祈りをしてみようと思うのだけど、日本流に手を合わせて祈ればいいのかな?
丁度現地の女性たちが参拝に来たので、その様子を見てみる事に。
 
すると、脇から現れた男性が作法を教えてくれた。
 

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まず右の器の赤いチョークを額に塗る。
そして、手前の花びらを頭に振りかける。
 

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蝋燭を一本持って、願いながら時計回りに回す。
 
「家族が幸せになりますように」くるり
「家族が健康でいられますように」くるり
「平和な毎日を過ごせますように」くるり
 
・・・という感じで5~6回くるりの後、蝋燭をお供えする。
 
それにしても、私利私欲ではなく優しい願いな事にジンとくる。
 
この後は、寺院を時計回りに一周する。
ここはヒンドゥー教のお寺なのだけど、チベット仏教と一緒でヒンドゥー教も時計回りなのかな。
 
その途中、「私はガイドではありませんので、お金は取りません。安心してください。」と言われる。
 
(でた!これは怪しいやつ!そう言っておいて、別の理由を付けてお金を請求するパターンだ!)
 
と、知識だけはあったのに確信がないから抗えない。
普通に親切な人の可能性もまだある。
 
すると、中国人の女の子に声をかけられる。
早口だし、何て言っているかわからない。
 
男も、「気にしないで行こう」みたいな感じで私を彼女から引き離す。
 
そして、私を狭い路地へ連れていこうとする。
 
え?それは付いて行ってはいけないやつでは?
どうしようと思っていたら、後ろからリュックを引っ張られた。
 
振り返ると、先ほどの女の子。
スマートフォンに表示された日本語の文章を見せられる。
 
「彼は嘘つきです。あなたを騙すつもりです。気を付けて。」
 
私は、彼女が声をかけてくれていなかったら、どうしていただろうか。
怪しいと心のなかで思っているにも関わらず、拒否できずに流されていたんじゃないだろうか。
 
彼女にとても感謝した。そして、自分の愚かさを恥じた。
 
彼女に何度もお礼を言って別れる。
 
目的のダルバール広場に向かう途中も、ずっとこの事を考えていた。
 
そういう手口がある事は、知識としては知っていたのに。
知っているのと、実際に対応できるのは全く別の話なんだ。
 
私は、なんて愚かなんだろう。
 
世界旅行を夢見て知識だけは豊富に集めた、経験のない頭でっかちな私。
頭でっかちになりつつあるという事は、日本にいる時から感じていた。
だからこそ、早く「経験を伴う知識」にしたいと思っていた。
 
自己嫌悪に囚われて気分が下がりに下がっている状態で、ダルバール広場に到着した。
 
ダルバールとは、ネパール語で「宮廷」という意味。
王宮前の広場として、カトマンドゥ王国の中心地だったところ。
(他の町にもダルバール広場はあって、王たちが競い合っていた)
 

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ここから先は入場料1,000ルピー(約1,000円)が必要。
 
1,000ルピー払ってまで見たいものでもない...というかそんな気分ではないので、引き返す事にした。
 
帰り道、先ほどより人の数と交通量が増えている気がする。
 

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人混みと同じ様に、バイク混みがある。
バイクが当たり前の様に人々の間を通り抜ける。
いつかタイヤに足を踏まれるのではなかろうか...。
 
私は、バイクや車が来たら脇に避けて通り過ぎるのを待つのだけど、
地元民は、全く気にせずバイクと共存して歩いている。
凄い...バイクの運転手も、それで事故になったりしないのだから凄い。
 
それにしても、空気が汚い。こんなところに何日もいたら病気になりそう。
早くヒマラヤの美味しい空気が吸いたい。。。
 
日本の高度経済成長期も、これくらい汚れた空気だったんだろうか。
教訓を生かして、何か援助などできないのかな。
 
 
先ほどとは逆に、宿に近づけば近づくほど落ち着いてくる。
 
とは言っても、閑静な住宅地の様になるわけではない。
 
「渋谷ではなく池袋」「梅田ではなくなんば・心斎橋」「すすきのではなく大通り」という感じ。
 
比べると静か、という事。
 
 
さて、宿に着いて今日の流れを考える。
時刻は15:00。
 
40分ほど歩いたところにある丘の上の寺院、スワヤンブナートへ行ってみる事にした。
日没までには帰りたいから、のんびりはしていられないけれど。
 
また少し喧噪のあるところへ南下して、西を目指す。
西へ西へと目指すなんて、アシタカみたいだ。
 
しばらく歩くと橋が見えてくるので、これを渡る。
 

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渡ってすぐのお店のおじいさんに聞いたら、こっちだよと教えてくれた。
 
そしたらまた分かれ道。
彷徨っていると、賑やかな声がしたので行ってみる。
 
小さな橋を渡った先に、宗教施設があった。
皆がお祈りの列を作っている。
 

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そうか、お祭りだからかな。
 

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神様に 、端から順に額を乗せながら祈る。
 
すぐ近くでは、子どもたちが楽しそうに遊んでいる。
 

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こういうの、楽しいよね。
子どもが楽しい物は世界共通なんだなと思うと、なんだか嬉しい。
 
 
日没までには帰りたいのに、自力では行けなさそう。
諦めて帰ろうかとも思ったけど、人に聞きながら向かう事にした。
 
分かれ道が現れる度に、人に聞いて進む。
 
向こうから話しかけられたら無視しなければいけないけど、
こちらから話しかけた場合はとても親切に対応してくれる。
 
そうか、コミュニケーションを取りたければこちらから歩み寄ればいいのか。
 
すぐ着くかと思っていたのに、まだあんなに遠い丘の上。
迷ってたから、もう1時間以上も経っている。
 

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丘の麓にたどり着くと、敷地内の猿の多さに驚く。
 
しかも凄く可愛い、毛がサラサラで小柄な猿。
 

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親子もかわいい。
 

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いやいやいや!動物園のサル山の比じゃないね!
 

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ペットボトルの水を器用にラッパ飲みしている猿もいる。
盗られないように気を付けなくちゃ...。
 
スワヤンブナートへは、ひたすら階段を登らなければいけないみたい。
 

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めちゃくちゃしんどい。結構急だし。
トレッキングのよいトレーニングになる。
 
もう着いたかなと思ったら、第二段階が待っていた。
ひゃ~~~。
 

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(後で調べたら、なんと400段もあったみたい)
 
登りきると、夕暮れ前のカトマンズの街並みが一望できる。
 

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写真には収まり切らない、視界一面のオレンジ色の世界。
 
かつて、このカトマンズ盆地が湖だった頃から、
この丘にはこのスワヤンブナートが建っていたという逸話がある。
 

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早朝にこの場所を訪れると、眼下に雲がかかって街並みを消してしまうのだとか。
それはきっと、かつての湖の様に見えるんだろうな。
 
カトマンズ盆地の反対側には、美しい山並みが広がる。
あの向こう側はチベットなのかな。
 

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日も暮れかけているので、早々に宿に戻る。
今度は迷わず真っすぐに帰宅。
 
 
宿で休憩をしていたら、夜になってしまった。
夕食はどうしよう。ネパールでの初夕食。
 
朝は宿で食べたし昼は食べていないから、外で食べるのも初。
 
でも夜に出歩くのも初だから、なるべく迷わず簡単に行けそうなお店を選んで向かう。
 
夜は、昼とはまた違う世界だ。当たり前だけど。
 

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だけど相変わらず人通りは多いから、そこまで治安が悪いという事もないのかも。
 
そして、迷わず到着したギリンチェ。チベット料理のお店。
ネパールには、ヒマラヤ山脈を越えて移住してきたチベット民族が多数暮らしている。
 

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モモとコーラを注文。
具はチキンを希望したんだけど、今日はもうないと言われたのでブッフ(水牛)にしてみた。
どんな味だろうか。くどいのかな?
 
以前インド人に、神聖なのは乳牛で水牛は神聖ではないと教わった。
だから、きっと食べても平気なんだね。
 
モモは、つまりは餃子の事。蒸したものが一般的。
これがネワール料理だとシュウマイの様な丸い形になる。
 

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味は、とても美味しい!そしてブッフ好きかも私。
 
食べ続けていると、なんだか涙が出そうになってくる。
 
泣くほど美味しいかと聞かれれば、それは言い過ぎになる。
 
日本でこれを食べたら「普通においしい」という感想になるんだと思う。
けれど、ここは異国で、今日は色々あって、このお店にも夜の緊張感の中たどり着いていて。
 
そんな状況でこの素朴な食べ物を食べていると、安心感が込み上げてくる。
 
千と千尋の神隠しで、千尋がハクにもらったおにぎりの様な。
あれも、決して「絶品おにぎり」というわけではなかったはずだ。
 
あぁ、よい夕食に出会えてよかった。
値段も、モモとコーラで205ルピー(約205円)という安さ。
 
また来たいな...!
 
 
◆本日の教訓:話しかけられても、とにかく無視!ムシムシムシ。
(だけどこちらから話しかければ、丁寧に対応してくれる)
 

 

 

ネパールへのフライト ~片道航空券でのノービザ出国~

 2017/9/27 クアラルンプール(マレーシア)→カトマンズ(ネパール) 夜

 
 
クアラルンプールでの滞在を終えて、いよいよカトマンズへ。
 
大阪→クアラルンプール間で利用したエアアジアは第2ターミナルだったけど、
クアラルンプール→カトマンズ間のヒマラヤ航空は第1ターミナル。
 
到着したときに、
「念のためカトマンズ行きのカウンターの場所に行ってみよう!」
と思い探したのだけど、午前中のフライトは全てエアアジア一色。
 
まさかエアアジア専用のターミナルなのか?
と思いながらも電車に乗ると、隣駅が第1ターミナルだった。
 
しかもこちらの方が大きい!
 
きっと他の航空会社は第1ターミナルなのに違いないと思い、
観光後は第1ターミナルに戻ってみると、見事に正解。
 
航空券の予約証に、ターミナルも書いてあればいいのにな。
 
 
さて、ヒマラヤ航空のチェックインカウンターに行ってみると、
帰りのチケットの提示を求められた。
 
当然、そんなものは持っていない。
 
わたし「陸路でインドへ行きます」
 
係員 「う~ん、ネパールのビザは?」
 
わたし「それもないです...アライバルビザを取ります」
 
係員 「・・・・・」
 
なにやら、他の係員に相談を始める。
 
係員 「航空券もビザもないんじゃ、ダメだね...」
 
うん、その可能性は考えてた。
だけど、何とかならないかな。
 
また、係員同士で相談を始める。
 
すると、恰幅のよいオジサマがやって来て、私の隣に並んで立った。
(たぶん偉い人...!)
 
そして、質疑応答というよりは雑談の様な雰囲気で話し出す。
 
オジサマ 「ネパールの後は、どこに行くの?」
 
わたし 「インドへ行きます」
 
オジサマ「インドか!バスで行くのかい?」
 
わたし 「バスか、電車で行きます」
 
オジサマ「そうかそうか。ネパールでは、山に登る?」
 
わたし 「はい!登りますっ!」
 
そしてオジサマは、満足気な笑顔で去っていった。
 
間もなくして、先ほどの係の人が「ok」と言って受理してくれた。
 
よかったー。
 
うん、なんとかなったけど、結果オーライな感じがする。
たぶんオジサマがいなければNGだったんじゃないかな。
 
そんな場合に備えるなら、せめてビザは事前に取るべきかも。
 
 
そしてその後はスムーズに進み、搭乗時間になる。
 
搭乗が始まろうというときに大行列ができたのだけど、
なんと女性が先に乗ってくださいと言われて優先された。
 
そのアナウンスに気づかずに行列の中に留まる女性には、
周りの乗客の男性がレディーはこっちだよと教えてあげていたりする。
 
ヒマラヤ航空の方針なのか、マレーシアの文化なのか、はたまたネパールの文化なのか。
 
日本の航空会社だと、
「小さなお子様、妊娠中のお客様、サポートが必要なお客様を先にご案内いたします」
みたいなアナウンスをよく聞く気がする。
 
大阪からエアアジアに乗ったときは、
航空券ごとに(おそらくランダムに)番号が割り振られていて、
「只今2番のお客様をご案内しております~」という感じだった。
 
男女別は、私にとっては物珍しい光景だな~!
 
 
さて、エアアジアから乗り継いだ私は、機内サービスを全く期待していなかったのだけど、
ドリンクタイムがあったり、機内食が出たりと、一般的なサービスが受けられた。
勝手にLCCだと思っていたんだけど、違うみたい。
 

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そして、定刻(18:55)よりも少し早く、ネパールの空港に降り立った。
 
入国審査の前にアライバルビザの取得。
機械が何台か並んでいて、そこに情報を入力。
写真も、その時に機械が撮ってくれる。
 
簡単!これは事前に大使館に出向くより絶対に手間がかからないよね。
 
ビザ代は、滞在日数によって異なる。
 
15日間:US$25 30日間:US$40 90日間:US$100
 
60日間くらいのが欲しいな~と思うけど、仕方がないので90日間ビザを申請。
 
通貨は何かと聞かれたのでドルを希望したけど、他の通貨でも良さそう。
 
ちなみに、日本のネパール大使館で払う場合は90日間で12,000円。
今は1ドル113円くらいだから、ドル払いの方が若干お得。
 
 
空港から市内へは、タクシー以外の交通機関がない。
空港のタクシーカウンターで申し込むのが安全みたいだけど、
先に現地通貨を引き落としたいので、一旦スルー。
 
...と思ったんだけど、呼び止められてしまった。
 
カトマンズの中心地、タメル地区まで700ルピー(約700円)。
うん、ガイドブックの記載通りだ。
 
ダルバール広場周辺のフリーク通りの宿を希望したんだけど、
そこは治安が悪いからやめておけと止められる。
 
シングルルーム・シャワー付きで350ルピー(約350円)の安宿などがあるんだけどな。
 
「では、タメル地区まで」という事で、別の男性に引き継がれる。
彼の名前はスシルさん。
 
ドライバーは別の人で、助手席のスシルさんと雑談をする。
 
どこから来たのか、ネパールではどこへ行くのか。
(今思えば、雑談風の情報収集だった模様。)
 
途中でATMに寄ってくれたのだけど、マレーシアの時同様、うまくいかない。
スシルさんが手伝ってくれるのだけど、やっぱりダメだ。
 
「翌朝、またトライしよう!手伝うよ」と言われ、タクシーの支払いをせずにホテルで降りる。
 
(あれ?ホテルの希望聞かれてないな。ATMの後で聞かれるのかと思ったんだけど)
 
何故か勝手に決められたホテルで降りて、一緒にフロントへ向かう。
 
シングルルーム1泊1,000ルピー(約1,000円)で、ホットシャワーも出る。
 
本当はもう少し安い宿がいいし、部屋を見せてもらってから決めるのが旅人の鉄則なんだけど、
例え気に入らなくても、こんな時間(21:00頃)に他の宿を探すのも大変。
 
お金を持っていないという弱みもあるし。。。
 
気に入らなかったら明日移動すればいっかー、と思って了承する。
 
スシルさんとは、翌朝に朝食会場で会うことになってここでお別れ。
 
 
ホテルマンに案内されて、部屋に向かう。
 
部屋は、まぁ別に良いかなという感じだけど、
廊下側に窓がついていて、なんとその窓には鍵がない。
 
ドアの鍵の意味なーい!
 
普通に窓から侵入できるよね。
 
そして、トイレとシャワーがユニットで仕切りもない。
(広めのトイレにシャワーがついている感じ)
 
トイレは水漏れしていて、その床でシャワーを浴びる感じだから、不潔極まりない。
しかもシャワーからは水が出ず、その下の蛇口からしか出てこない。
だけど、幸い蛇口の高さが胸辺りにあるから、屈みこんで浴びる事ができる。
 
このクオリティで、1,000ルピーは高いなー。
スシルさん、ホテルからマージンもらってるのかな。
それとも、バックパッカーとはこういうものなのか?
 
 
不潔なシャワールームよりも不潔な髪と身体を洗って一息。
なんだかしばらく洗っていない気がするんだもの。
だけど、日本を発ってからまだ24時間ちょっしか経っていない。
ずいぶん長い時間が経過した気がするんだけど。
これが時差ボケというやつかいな。(←絶対違う)
 
 
一息ついたところで、水分を保有していないことに気づく。
これは危険。だけど、こんな夜中に知らない街に繰り出すのはもっと危険。
 
外で危険な目に合うか、今夜脱水して体調不良になるか。
 
迷ったけど、慎重に外出することにしてロビーに降りた。
 
すると、「どこ行くの!?」とホテルマンに呼び止められる。
 
水を買いに行きたいと伝えると、なんと「部屋にあるよ」と言われた。
 
それはありがたい!
 
しかし、部屋に戻って探してみるも、どこにも見当たらない。
 
再びフロントへ行き、「なかったよー」と伝えると、奥から出してきてくれた。
 
よかった!
 
親切にされたのに、気に入らないからって宿を移るなんて心苦しいなー
と日本人的な考えが芽生える。どうしよう。
 
 
やはり鍵なし窓が気になるので、一晩中起きている夜型人間を装い、電気を付けたまま寝る事に。
小さい貴重品はウエストポーチに入れて身に着け、大きい貴重品は鞄に詰めてシーツに包んで抱いて寝る。
 
これで少しは防犯になるとよいのだけど。